生きよ、君よ!


2018年2月12日朝日新聞の社説欄に「若者の自殺」と題して次ぎのように載っていた。
若者の自殺が減らない。他の年代は2000年前後をピークに改善傾向にあるが、若者層は様子が違う。昨年は20歳未満の自殺者が556人と、前年に比べて7%増えた。20代も減り方が鈍く、なお年間2千人を大きく上回る。先進国の中で日本の若者の自殺率は高く、深刻な状況にある。考えられる原因は、家庭内の不和、進学・就職の失敗、いじめ、性の問題と多岐にわたる。追い詰められたときに助けを求めようと思えるかどうかが、生死を大きく左右する。その観点から「SOSの出し方教育」に注目したい。大人が率先して、弱みも見せあえる寛容な社会を築く。それが何よりの対策だ。

人は何の為に生まれてきたのでしょうか。自分という個性を最高に輝かせて生きてゆく為ではないでしょうか。しかし、人には、様々の悩みや苦しみの障害があります。仏法では、それを宿命あるいは宿業とよんでいます。自分が過去世に行った事の報いや命の傾向性が、現世で自殺したいという現象として現れてしまうのです。この宿命を転換する事を私は、自己実現とよんでいます。
自殺したいと思うということは、過去世で自殺をしている可能性が高いということです。その連鎖の宿命を今こそ変えなければならない。

私自身23歳ごろ、この会社で仕事を続けていけるのか悩み、さらに胃腸の不調などの苦しみが重なり自殺したいと思う日々が1ヶ月ほど続いたのです。私の人生での最大の危機的状況になっていたのです。そんな中でも私は、すがるような気持ちで、朝晩の勤行唱題(法華経の経文を読み、南無妙法蓮華経と唱える修行)を毎日続けていました。そんなある日、偶然二人の同僚が私の悪口を言い合って笑っているのを聞いてしまったのです。私は、笑われている自分に腹が立ち、死のうとしている弱き自分に猛烈に腹が立ってきたのです。このとき自分の中で一大転換が起こったのです。「死んでたまるか!」という強烈な思いです。この思いは、いま60歳代になりますが、続いています。これが宿命転換であり、人生での一つの自己実現なのです。

若いあなたは、絶対に自殺してはならない。生きて生きて生き抜けと言いたい。石にかじりついても、ワラに取りすがっても生きるのです。あなたは、この世に必要な人だから生まれてきたのです。長生きをして、両親に親孝行して下さい。

我と、我と同じ心を持つ君に贈る

あきらめるな
困難に屈するな
自分に負けるな
叶わないと思うその不信の心を克服せよ
祈りが叶うその時は必ず来る!